ナチュラルライフデンティストリー 院長
院長名　磯田 克己

3代続けて歯科医師という家に育ったので、気が付いたら歯科医師になっていました。歯科大学在学中は基礎をしっかり勉強しました。卒業してからは、東京の歯科医院で勤務医として精力的に患者さまの診察を行い、院長先生のもとで実際の歯科治療について徹底的に学びました。

そうした中で、お薬を飲むと症状自体は治まるものの、どこか不調なところが出てしまう方、軽い炎症がなかなか治らない方、化学物質に過敏な方といった患者さまの多さに気付くようになりました。

最近では、ますますケミカルなものに過敏な方が増えています。化学的に合成された薬は、症状を一方向へ変化させるもので、ちょうど良く調整出来るものではありません。しかも、その目的のために、多くの副作用の影響を受けてしまいます。

化学物質の過敏症は花粉症などのアレルギーと同じで、ある日突然発症することがあります。環境ホルモンとも呼ばれる化学物質の多くは長い年月体内に蓄積されたり、人によってはすぐにアレルギー症状として発現したりします。それは体が毒を排出しようとする働きの一つでもあると考えられています。

また最近では、お口の中の詰め物やかぶせ物などに用いられる金属等でアレルギー症状を示す方も多くなってきました。お口の中にある金属は唾液にさらされていることにより、金属成分がわずかながら溶け出してしまいます。それにより、粘膜や皮膚に症状が出ることがあります。皮膚ではアレルギー反応が出ない方でも軽い炎症などが起こりやすい傾向にあります。口内に感じる違和感も、金属アレルギーが原因となっている場合が珍しくありません。

歯科医療で多用されている抗生物質は、悪いものを根こそぎ退治してしまうものです。
よく腸内細菌を善玉菌・悪玉菌と表現しますが、悪玉菌と呼ばれているものも、お口の中や体の中ではバランスをとるために必要な役目をになっています。菌達の数のバランスがとれていることが大切です。抗生物質で、特定の菌の数を減らそうとしても、他の菌も多くの影響を受けてしまいます。

炎症は、今では抗生物質で抑え込むことが普通になっていますが、実は身体が出しているサインでもあります。何らかの原因により炎症を起こす必要があったから、炎症という反応が起こっているのです。炎症というのは、悪いものを出してしまおうという健康な身体の反応でもあります。ですから、炎症をおさえこむのではなく、なぜ炎症が起こっているのかをつきとめ、その原因をなくすことが重要なのです。

どんな薬にも副作用があるものです。
その副作用をリスクとして認識して、それでも必要があるという場合にだけ使うということを基本にした治療を行いたい。
この想いが大きなきっかけとなり、独立開業に至りました。

もともと母がここで治療院として開業しており、横須賀の地域性について話を聞いているうちに、土地柄が自分に合っていると感じて、ここ「衣笠」の地を選び、ナチュラルライフデンティストリーを開業しました。早くも2年の月日が流れましたが、家族的でとても温かみのあるお付き合いをしてくださる患者さまが多いですし、周囲に自然がたくさん残っているという環境も気に入っております。

ナチュラルライフデンティストリーで患者さまを診察するようになって、時間的に余裕も少し出てきました。勉強できる時間が増えたことで、治療に対しての方向性もまとまってきましたし、何より患者さまのお話をじっくりうかがって、体調やお薬のことなどをしっかりご相談しながら診察を進めていけることが嬉しいですね。

私は、「きちんと機能するものが美しい」という考えで治療を行っています。
ですから、リスクを冒して不自然な白さを求めるホワイトニングなどは扱っておりません。しっかり噛むことができる歯で、きちんと清潔にケアした自然な白さこそ美しいと考えています。

ナチュラルライフデンティストリーでは、できるだけナチュラルで身体に負担がかからない治療を行い、きちんと噛めてしっかり機能する口内環境を整えることで、健康や若々しさを保つサポートをしてゆきたいと考えています。